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「…もー、ちょっとからかっただけなのにー」 笑い過ぎて涙が滲んだウルウルの瞳の川野さん。 「からかいすぎだから」 と、我に返って。 あれ?この体勢ダメじゃね? こちょこちょ繰り返したせいで、川野さんはソファに寝転がって、上から覆い被さってる俺。 くすぐったさから逃れようとした為、動いて乱れた服。腹がチラ見え。 涙目の上目遣い。 思ったより顔の位置が近い。 テレビから聞こえるラブシーン。英語だから何言ってるかわかんないけど、なんか喘いでる。 …空気が変わる。 薄く開いた唇から目が離せない。 …引き寄せられる。 「…んっ。ん、はぁ、ん、ん、んん」 「ん、、さ、おり」 川野さんの髪に手を差し込み、ひたすら口付ける。首には川野さんの腕が巻きついている。 お互いに、貪るように求め合う。 …止められない。
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