1人が本棚に入れています
本棚に追加
「んー…」
気付いたら外は薄暗くなっていた。
あー、意識とんだ?まじか。
今が何時なのか確認しようとしたけど…動けん。内川の腕にがっしり抱かれてる。
トクトクと規則正しい胸の音がなんだか心地いい。
結局、DVDも最後まで観れなかったなぁ。
…明日観よ。
っつか、この男はいつまで居るつもり?
お腹空いた。
…なんか、ヤってご飯食べての繰り返し。
自堕落。……たまにはいっか。
お腹がカピカピで気持ち悪い。
またシャワーか。1日何回風呂入ればいいの。
もぞもぞと動いていたら、内川も起きたみたい。
目閉じたまま眉間に皺寄ってたけど、ぎゅっと腕に力をこめ、ちゃんと居るのがわかったのか、目を開けて私を見る。
ぼーっとした表情で、ちゅ、とおでこにキスをしてきた。
え。
ちょっと、え。
なに、なにしてんのこのひと。
じわじわと恥ずかしさが押し寄せてきて、顔が熱くなるのがわかった。
恋人同士じゃないんだから!
そんな優しい顔でみないで。
私はあなたの彼女じゃない。
…誰にも愛してなんてもらえない。
最初のコメントを投稿しよう!