5.

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「んー…」 気付いたら外は薄暗くなっていた。 あー、意識とんだ?まじか。 今が何時なのか確認しようとしたけど…動けん。内川の腕にがっしり抱かれてる。 トクトクと規則正しい胸の音がなんだか心地いい。 結局、DVDも最後まで観れなかったなぁ。 …明日観よ。 っつか、この男はいつまで居るつもり? お腹空いた。 …なんか、ヤってご飯食べての繰り返し。 自堕落。……たまにはいっか。 お腹がカピカピで気持ち悪い。 またシャワーか。1日何回風呂入ればいいの。 もぞもぞと動いていたら、内川も起きたみたい。 目閉じたまま眉間に皺寄ってたけど、ぎゅっと腕に力をこめ、ちゃんと居るのがわかったのか、目を開けて私を見る。 ぼーっとした表情で、ちゅ、とおでこにキスをしてきた。 え。 ちょっと、え。 なに、なにしてんのこのひと。 じわじわと恥ずかしさが押し寄せてきて、顔が熱くなるのがわかった。 恋人同士じゃないんだから! そんな優しい顔でみないで。 私はあなたの彼女じゃない。 …誰にも愛してなんてもらえない。
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