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倉庫に逃げて来たけど、どこで誰が聞いているかもわからない。 辺りにひと気がないか確認して、渋々口を開く。…小声で。 「ちょっと、話しかけないでねって言ったじゃん。何普通に喋りかけてんの?今まで1日1回話すか話さないかくらいだったでしょ?」 「えー?だってせっかく仲良くなったのに…」 「仲良くなってない!なんか勘違いしてない?何回か寝たくらいで。私の中では終わった事で、それに振り回されたくないの。仕事とプライベートの区別もつかないの?…だから年下はイヤなのに。 …分かったら、話し掛けてこないで」 何か言いたそうな内川を置いてその場を離れる。 …私達を見ていた人影に気付かないまま。
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