1.後輩とバッティングセンターへ

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1.後輩とバッティングセンターへ

「池手名さん、付き合わせちゃってすみません」 「いや、いいんだ。僕も野球は好きなんでね」 今日は、会社の後輩、山本が週末に野球の試合を控えているということで、仕事終わりに二人でバッティングセンターへ来ていた。 このバッティンセンターはゲージが6カ所あり、それぞれスピードが振り分けられている。そして、その中のいくつかのゲージは、プロのピッチャーの映像に合わせてボールがくる仕組みになっていた。 「凄いね。今のバッティングセンターは映像付きなんだね」 「池手名さん、バッティングセンター久しぶりですか?今はこんな感じが多いですよ」 「もう20年くらい来てないかもしれないね」 「じゃあ、今日は久しぶりにかっ飛ばしてくださいね!じゃ、ちょっと先に打ってきますね」 そう言い、山本は110km/hのゲージへ入っていった。
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