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死人番号
今月中の土日は、親戚や友人などが
入れ替わり立ち代わり家に来て、あの人にお線香をあげてくれた。
前々から「もしも家に誰かお客さんが来ることがあったら、
あそこで出前を取ろう」と決めていたお鮨屋さんがあった。
値段はそこそこするけど、
あの人も私も美味しいと気に入っていたお店なので、
遠くから来てくれたお客さんにもぜひ、食べてもらおうと思って
誰かが来る度、毎週そこで注文をした。
お鮨、計42人前。
一ヶ月間で、同じお店のお鮨をこんなに頼んだのは、
多分今月が最初で最後になるだろう…。
というか、なってくれないと困る!(金銭的な意味も含めて)
はっとしたのは、数えてみたらそれが死人番号だったこと。
迷信とかじゃなくて、
やはり何か嫌な方向の因縁みたいなものを感じる数字だ。
あの人が亡くなったのも、朝の7時42分だったから。
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