2人が本棚に入れています
本棚に追加
~1ヶ月~
1ヶ月前の今日。
あの人は、1年以上の闘病生活から開放された。
通院中も薬の副作用が酷くて、いつも苦しがっていたが、
「治るためなら!」
と歯を食いしばって我慢していたあの人。
結果としては、医師に
「薬の副作用だからその痛みは我慢するしか無いよ」
と言われていた痛みが、
実は別の痛みだったと判明した時には遅かった。
前から痛いと訴えていたのに、
どうしてちゃんと診てくれなかったのか。
医師も人間なんだから、完璧を求めてはいけないとはいえ、
あまりにも酷すぎる話。
入院になった時、主治医に別室に呼ばれて、
延命措置をするかしないかの選択を迫られた。
こういうシチュエーション、
ドラマじゃなくて本当にあるんだ、と思った。
点滴のみで生きながらえる、生きる屍になってしまう事は
本人も望んではいなかったので、
自然のままに任せることになった。
しかしその時はまだ諦めていなかった。
あの人も、私も。
まだ命が。
奇跡があるかもしれないんだから!!
ただご両親が主治医に「今まで有り難うございました」と
既に過去形で挨拶していたのは気になった…。
急速に悪くなったのは最期の2日間。
私も数日前から病室に泊り込み、
痛み止めが切れるたびに、
最初のコメントを投稿しよう!