~1ヶ月~

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~1ヶ月~

1ヶ月前の今日。 あの人は、1年以上の闘病生活から開放された。 通院中も薬の副作用が酷くて、いつも苦しがっていたが、 「治るためなら!」 と歯を食いしばって我慢していたあの人。 結果としては、医師に 「薬の副作用だからその痛みは我慢するしか無いよ」 と言われていた痛みが、 実は別の痛みだったと判明した時には遅かった。 前から痛いと訴えていたのに、 どうしてちゃんと診てくれなかったのか。 医師も人間なんだから、完璧を求めてはいけないとはいえ、 あまりにも酷すぎる話。 入院になった時、主治医に別室に呼ばれて、 延命措置をするかしないかの選択を迫られた。 こういうシチュエーション、 ドラマじゃなくて本当にあるんだ、と思った。 点滴のみで生きながらえる、生きる屍になってしまう事は 本人も望んではいなかったので、 自然のままに任せることになった。 しかしその時はまだ諦めていなかった。 あの人も、私も。 まだ命が。 奇跡があるかもしれないんだから!! ただご両親が主治医に「今まで有り難うございました」と 既に過去形で挨拶していたのは気になった…。 急速に悪くなったのは最期の2日間。 私も数日前から病室に泊り込み、 痛み止めが切れるたびに、     
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