~1ヶ月~

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悶絶するあの人を見るのが辛かったが、 楽にしてやってくれ、とは思わなかった。 あの人は最期まで戦った。 鎮痛剤の麻薬の量が増えていく。 もう精神状態も普通では無くなって、 あの人が段々おかしくなっていくのが解る。 身体のむくみが酷くて辛そうだったので、 ずっとマッサージをしていた。 目の前で衰弱していくあの人を見ながら、 連日の寝不足もあって、心身共にフラフラだった。 食事を取る間も惜しんでいた。 というか食欲なんて起きないので、私自身も倒れそうだった。 でも眼を瞑ったら、もう会えなくなる気がして…。 あの人のご両親と3人で交代で休むことになり、 簡易ベッドに少しだけ横になる。 お義父さんに声をかけられ 「脈が弱まってきた、みてやって」と起こされた。 その時間がどれくらい続いたのかとか、 時計を見る暇すら無かった。 ただ、意識が戻ったり無くなったりを繰り返し、 もう普通のあの人では無くなった状態ではあった。 最期に私にかけてくれた言葉はなんだっただろう。 朦朧としていて、それが夢なのか現実なのかも解らなかった。 「死なないで!」なんて言えなかった。 言えるわけが無い。 ただ言えたのは 「怖くないよ」 「私はここにいるよ」 「有り難う」 この言葉だけ。 お義母さんがしきりに     
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