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野津と西丸の間に居た派手な化粧をした女性は、朝賀千浪(あさがちなみ)。艶っぽい声と喋り方だが、どこかわざとらしい。香水の匂いを振りまく彼女は美人であることに違いはないが、紅露は一目見て苦手に感じていた。 そして三人は喜家村の亡くなった娘、静佳(しずか)の高校時代の同級生であり、また喜家村の教え子達でもあった。 紅露と玄野が頷き、喜家村は語り始めた。10年前に起こった悲劇、喜家村静佳の自殺にまつわる話を……。
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