第1話 始まり

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第1話 始まり

ここは特待生専用部屋。その部屋には真ん中に六人分の椅子がありそこには四人がすでに席についていた。 「ねぇ、私たちのチームはあと一人いるのよね。どうしたのかしら?」  黒髪長髪で少しウェーブが掛かった髪の女生徒が言うとそれに返答したのは黒髪長髪のストレートの女生徒が答える。  「さぁ、私たちに聞かれても分かりませんよ。お嬢様」  ストレートの女生徒がお嬢様と呼んだ女生徒にそう返した。 「そうそう、大体俺らは幼馴染で連携なんかは昔らからやっているから大丈夫だけどよ。そいつが俺たちの動きに合わせられるのか疑問だね。逆に俺たちの連携が悪くなるかもしれないし」  そう言ったのは、この部屋唯一の男子生徒である。  「こら、たしかに幼馴染だけどお嬢様の従者でもあるのを忘れたらだめです」  そう言って男子生徒を叱ったのは栗色の髪をツインテールにした女生徒である。そんなことを言っているが幼馴染という部分にしか注意していないところから彼女も一人入ることに不満があるのだろう。  「わかってるって」  「それ、絶対わかってないですよね」  そう少女はジト目で少年に向かって言った。  「いいじゃねぇかよ」  「よくありません」     
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