■序章 黄昏の森

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■序章 黄昏の森

 美濃の国にある戦場ヶ原で、東西に別れた軍勢が雌雄を決する天下分け目の大戦から十数年が経った。 のちに[最後の大戦(おおいくさ)]とよばれるこの戦は、東軍が勝利し東軍大将の護廷将軍の天下となり、江戸に幕府が成立し日の本は統一、天下泰平の世となる。 物語は、美濃国の隣、尾張国いや尾張藩にある白邸城からはじまる。
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