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――――――
授業が終わったあと、茜とすぐさま寮へ向かう。
帰り際あの子が何か言ってた気がするけどどうでもいいや。
「……ふぅ…」
「あ、愁さま疲れましたか?すこし休みますか?」
「ん、…へいき……」
横でおろおろとする茜に、少し目元を緩めて話すと、茜はほっとしたように満面の笑みで「はい」と返す。
「…あ、寮長…へや、よぅ……ある」
「ついていきます!」
「んん、ひとり、へいき」
ぽすぽすと頭を撫でながら言ってやると、顔を真っ赤にして
「じゃっじゃあお先に失礼しますっっ」
そう言いながら走っていった。
足速いな…
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