第一話 狼くんの好きな人
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「あらあら、愁ちゃんたら天然さんねっ!」 よーしよしよし、なんて言って頭をぐりぐりされる。 う、耳痛い…しまっておこう。 「もっと、シて…?」 ぱさり…フードを脱いで芳樹の制服を掴む。 「っ、も、もぉー!それがダメなのよォ!」 怒ってるような呆れてるような嬉しそうな、変な顔した芳樹が「可愛い子ね」って抱き着いてくる。
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