第2話 新しい友だち

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「愁」 「え…」 ぐっと腕を引かれ、背中に誰かを感じる。 「久しぶりだな、愁…」 酷く懐かしい声に、思わず勢いよく振り返った。 首痛い… 「琉生……りゅう、…」 なぜかじわりと目が潤む。 何ヶ月ぶりだろう、この人に会うのは。 「はは、泣くな」 くつくつと笑う彼は、この学園の生徒会長であり、俺の憧れの人。 あ、でも、まこがいるのに抱き合うなんて………、いっか、まこはもう…あの子のこと、好きみたいだし 「ぅ、うぇえ…」 自分で考えたことなのに、とても胸が苦しい。 「おっと…ここじゃまずいな。茜、だったか?君もついてこい」 「は、はい!」 スっと簡単に横抱きにされ、驚いて琉生の首にしがみつく。 「誠人、そんな奴に構ってないで仕事をしろよ」 酷く冷たい目でまこを見て、そういう琉生。 なんだか、怒ってるみたい…?
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