第2話 新しい友だち

9/17
前へ
/28ページ
次へ
―――特別仮眠室 「ほら、座れ」 「ん、…や…」 きゅ、と琉生の袖を引っ張ると、くすりと笑い声が聞こえた。 「わかったわかった。ほら、おいで」 前から抱きしめられ、その状態のまま椅子に座る。 おれは今琉生の膝の上に座ってる。 「仲が良いのですね…」 茜がぷくっと頬をふくらませてこちらを見る。 「くくっ、嫉妬か?大丈夫だ、俺には恋人がいる。愁はアイツと俺の子供みたいなものだからな」 「え、恋人…親衛隊はそんな話してませんでしたよ?」 「あぁ、秘密にしてもらっている。もちろん手出しされないように親衛隊の者達には伝えてある」 そう、琉生には恋人がいる。 とても美人で優しい人。おれも大好き。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

121人が本棚に入れています
本棚に追加