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――――保健室
ガララ…
「ん、ぁっせんせぇ…」
保健室に入ると、奥のベッドから甘ったるい声がしてびくりと硬直する。
ま、またヤッてるのか…あの変態保険医…
「……センセ」
ジャッと遠慮なくカーテンを引く。
「きゃっ」
「ん?おぉ、もう来たのか。…すまねぇ、続きはまた今度だ」
「は、はいっ!それじゃあ…」
顔を赤くした小柄な生徒は、保健室を出る寸前、俺を憎々しげに睨んでから扉を閉めて行った。……嫉妬か。
「おはよう、愁」
くしゃ、頭を撫でられるのが気持ちよくて目を細める。
「マスク外していいぞ、あと熱測っとけ」
ほい、と渡された体温計を脇に挟んで、標準装備になりつつあるマスクを外して机の上に置く。
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