プロローグ

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ドラゴンホテル・東京ベイ。 湾岸の人工島・東京ベイランド南側にあるドラゴングループの白亜の巨大・老舗三ツ星ホテル。 ホテルのオーナーであり、総支配人の小早川聖斗(コバヤカワキヨト)社長は元芸能人で今はホテル王として有名。 私は東京ベイ・ウエディング部門に勤務して、2年目の習志野優亜(ナラシノユア)22歳 「明後日から、5月だし…入り口のディスプレイのレイアウトを変更するから・・・お願いね」 「はい、習志野先輩」 私にも清水さんという後輩が出来、勤務2年目になると仕事にも余裕が出て来た。 私は一生結婚しないと心に誓っている。 そんな私が人の結婚のサポート役の仕事に就いてるなんて・・・考えれば、おかしな話だ・・・。 「習志野さん」 「!?」 ウエディングプランナーでウエディング部門チーフを務める能瀬さんが私を呼ぶ。 彼女のプロデュースした結婚は数知れず。 「なんですか?チーフ」 「支配人がお呼びよ」 「支配人??支配人が私に何の御用ですか?チーフ」 「私だって分からないわ。ともかく、急いで!!」 能瀬チーフに急かされ、ホテルの一番端に位置するオフィス棟へと急ぐ。
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