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俺が突然能瀬にキスをされ、茫然としていると誰かが俺の胸倉を掴んで、頬を殴った。
「痛っ!?」
「晃祐兄貴、見損なったぞ!!」
俺を殴ったのは巳月だった。
巳月の傍らには優亜が居た。
「自分は嫉妬しているように見せかけて・・・能瀬チーフとキスかよ!!」
「はぁ!?あれは…能瀬が勝手に・・・」
「言い訳は無用だ!!俺が習志野さんを貰っていくぞ!!」
「優亜!!?待てよ!!誤解だっ!!」
俺と巳月を黙って見つめる優亜に弁解した。
「晃祐には私よりも能瀬チーフの方がお似合いだと思います・・・」
「優亜お前・・・もしかして、能瀬に何か言われたのか?」
「私は一般論を言ったまでです・・・行きましょ。巳月君」
「ああ」
「おいっ!?」
俺が優亜の腕を掴もうとすると巳月が制した。
「他のオンナとキスしておいて、往生際悪いぞ。晃祐兄貴。今夜の所は引き下がれよ」
「・・・」
能瀬のヤツ・・・
コイツらの姿を先に見つけて、俺にキスしたな・・・
大した女だーーー・・・
全く・・・
策士だな・・・
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