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不可抗力とは言え、能瀬とキスしたのは事実。
俺は心の中ではモヤモヤしながらも、仕方がなく、ホテルに舞い戻った。
今日は長い1日だった。
昔のバンド仲間と会い、由岐の話をして・・・
そして、優亜とはーーー・・・
あれから、優亜は巳月と夜を共に過ごしたのだろうか?
優亜は巳月のキモチを知ってるのか?
ベットに横になっても、優亜と巳月のコトを考えてばかりで眠れなかった。
眠れても、眠りは浅く、ほとんど不眠状態で朝を迎える。
俺は一人で適当にトーストを焼き、ペットボトルのコーヒーをグラスに注ぎ、一人で朝食を食べていた。
優亜がフラリとダイニングルームに現れた。
「お帰り」
巳月と何かがあっても、俺も能瀬とキスしている。
ここは何も言わず、唯彼女を受け入れた。
「晃祐…私・・・」
「・・・お前…巳月のキモチは知ってるのか?」
「えっ!?」
「・・・やっぱり知らないのか・・・」
「晃祐は知っていたの?」
「・・・鈍いな。お前・・・」
俺は椅子から立ち上がって、キッチンに向かう。
「・・・朝食位自分で準備する」
優亜は俺を追い駆けて、キッチンに入って来た。
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