2779人が本棚に入れています
本棚に追加
部屋から出るとそこにはドラゴングループのオーナーであり総支配人の父親・小早川社長が立って居た。
「探したよ。習志野さん」
「おはようございます。小早川社長」
私は突然のオーナー登場に緊張しながら、深々と頭を下げた。
「アイツが選ぶよりも、いい女性だと思うんだが・・・そう思わないか?妹尾」
秘書の妹尾さんに相槌を求める。
「はい。社長」
小早川社長は元芸能人とあって端整な顔立ちに長身、人当りが良い気さくな性格の人柄で、従業員たちには大人気だった。
しかし、支配人は良く言えば、クール。悪く言えば、愛想がないおまけに融通の利かない性格の人らしい。
「晃祐はなんと言っていた??」
「へっ?」
「まぁ、いい…君も一緒に来てくれ。3人で今後の話をしようじゃないか・・・」
私はオーナーに強引に腕を掴まれ、支配人室に引き戻された。
最初のコメントを投稿しよう!