プロローグ

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部屋から出るとそこにはドラゴングループのオーナーであり総支配人の父親・小早川社長が立って居た。 「探したよ。習志野さん」 「おはようございます。小早川社長」 私は突然のオーナー登場に緊張しながら、深々と頭を下げた。 「アイツが選ぶよりも、いい女性だと思うんだが・・・そう思わないか?妹尾」 秘書の妹尾さんに相槌を求める。 「はい。社長」 小早川社長は元芸能人とあって端整な顔立ちに長身、人当りが良い気さくな性格の人柄で、従業員たちには大人気だった。 しかし、支配人は良く言えば、クール。悪く言えば、愛想がないおまけに融通の利かない性格の人らしい。 「晃祐はなんと言っていた??」 「へっ?」 「まぁ、いい…君も一緒に来てくれ。3人で今後の話をしようじゃないか・・・」 私はオーナーに強引に腕を掴まれ、支配人室に引き戻された。
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