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「・・・出会いがあれば、俺だって結婚を考えます」
「これだって十分な出会いだろ?晃祐」
社長に言われ、支配人は顔を顰める。
「まぁ~きっかけはAIかもしれないが・・・今からでも遅くない。二人で愛を育めばいい話だ・・・」
私は二人の話を無言で訊くだけ。
社長は10年前に最愛の妻を亡くしたが、つい最近、再婚した。その相手は20歳下のエレナさんというアメリカ人女性。
噂では、そのエレナさんとの出会いは世界的な婚活サイト『ウエディングワールド』らしい。
でも、私自身『ウエディングワールド』に会員登録した記憶がない。
「何が愛だ・・・俺の好みのタイプはもっと胸が大きくて、色気のある女性です。
こんな青二才のガキと結婚する気にはなれません」
私はモラハラの父のもとで育ったせいは、口では負けていなかった。
自分の立場を忘れ、支配人に言い返す。
「私、これでも脱ぐと凄いんだから・・・大体、私だって貴方のように直ぐキレるような男性と結婚する気にはなれません」
「!?お前…誰に向かってその口訊いているんだ?」
「・・・やはり・・・おふたりはお似合いのようですね。社長」
「お前も思うか?妹尾」
「はい」
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