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スイートルームを出て、そのまま俺はホテル内の巡回。
俺が向かった先は、優亜の居るブライダルサロン。
1日一度は足を運んでいる。
サロン前には来週末のブライダルフェアのポスターとパンフが置かれていた。
「あ・・・支配人」
優亜と同じ専門卒の清水さんが丁度出て来た。
「待っててください。今、習志野先輩呼んできます!!」
「えっ…あ…別に俺は・・・」
清水さんは俺の言葉を訊かずに、サロンの中に戻り、優亜を呼んできた。
「支配人・・・」
「・・・俺は別にお前を呼んだつもりないからな・・・たまたま、通りかかっただけだ・・・」
俺は苦し紛れな言い訳をした。
「仕事忙しいか?」
「・・・フェアの申し込みや問い合わせの受電対応しています」
「そうか・・あ・・・パンフ一冊貰っていくぞ」
「それって私達用ですか?」
「・・・友達用だ」
俺はパンフを1冊手にした。
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