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「お帰り」
いつものごとく、深夜過ぎての帰宅だったが、優亜は起きて、俺の帰りを待っていた。
「起きてたのか・・・」
「これ」
優亜は俺に封筒を渡した。
「なんだこれ??」
「あのパンフレットだけでは心もとないから…当サロンのパンフレットを貰って来たの。晃祐さんのお知り合いに渡して上げて」
「あ・・・ありがとう」
俺は彼女の気づかいを素直に受け入れ、礼を言った。
「それよりも家の現場検証は終わったんだろ?」
「うん。克実が金庫やアルバム、使えそうなモノをたくさん、現場から持ち帰ってくれているみたい」
「そうか・・・」
「私もフェアが終わったら、見に行くつもり」
「色々と大変だと思うけど…俺も協力する」
「夕食は食べて来たの?」
「・・・ホテルの厨房の賄を食べた・・・」
「そう・・・」
「何にあるのか?」
「カレー作ったんだけど・・・」
「カレー??そっか・・・じゃ明日の朝・・・食べる」
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