スイートルームの新婚作家

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_________ _____ 俺がシャワーを浴びて、バスルームから出てくるとリビングルームに彼女の姿はなかった。 キッチンに行くとコンロの上にはカレーの入った蓋つきの鍋が置かれていた。 優亜はキッチンで俺に手料理を振舞う為に炊飯器やお鍋を購入した。 俺は鍋を蓋を開けて、中のカレーを見つめる。 お腹は空いていないけど、優亜が俺の為に作ったカレー。 俺は食器棚からカレーを皿を取り出し、ルーだけをよそった。 そして、一口味見をする。 味は市販の中辛のカレールーだが、ホテルの特製カレーに匹敵する美味さがあった。 ーーーーー俺は優亜の愛のスパイスを感じたのかもしれない・・・ キザなコトを思う自分に苦笑した。
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