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「一番の下の巳月がこのホテルのコンシェルジュとして勤務を始めた時、オーナーの椅子は俺たち3人で争えと言った」
次期ホテル王はまだ決まっていないってコト??
「でも、今の話では…この俺に結婚すれば、継がせてくれる話なっていたよな・・・」
「私もそう訊きました・・・」
「それなら、それでいいかもしれない」
「何がいいんですか?」
「俺とお前が結婚する話だ」
あんなにキレ捲って、拒んでいたのに。
支配人は私を色目で見つめ始める。
「まぁ、これと言って、美人ではないけど・・・ブスではないな」
ちょっとイケメンでセレブだからって失礼極まりない。
「私は・・・」
「・・・お前、シンデレラになれるんだぞ」
シンデレラって・・・彼は確かに王子様だけど・・・
私の理想とする王子様ではない。
「突然、そんなコト言われても、困ります」
「・・・俺はその気になった。お前もその気になれ」
その気って・・・支配人は足を組み、オオカミのように瞳をギラつかせた。
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