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~晃祐side~
「えっ!?チャペル挙式の花嫁役の伊勢はるかが事故??」
「と言うコトで・・・女優は代役で同じ事務所の先輩・中尊寺朱里(チュウソンジシュリ)が引き受けるってさ・・・」
「えっ!?」
夕都の説明で、俺の瞳が驚きの色を宿す。
「何で驚く??」
「お前だって知ってるだろ?中尊寺朱里と俺の仲を…中尊寺朱里は売れっ子の女優じゃないか!?ギャラだって跳ね上がるだろ??」
「ノーギャラでいいってさ」
「・・・」
「で・・・もう一つ・・・」
「なんだ?」
「花婿役なんだけど・・・」
「花婿役は確か・・・外人モデルだっけ?所属事務所には花嫁役が代わるコト伝えたのか?」
「伝えたんだが・・・躊躇したと言うか…花婿役を降りた・・・」
「!!?じゃ誰がやるんだ?」
「それはまだ・・・未定」
「未定??ブライダルフェアは今週末だぞ!!」
「・・・じゃお前がやれば?晃祐」
「俺が?」
「・・・」
中尊寺朱里は元カノ。
「それなら、花婿役も花嫁役と同じくノーギャラでいけるじゃないか・・・我ながらナイスアイデアだ。早速、能瀬チーフに提案だ」
夕都は不敵に笑い、踵を返した。
「おいっ!?待てよ!!夕都!!」
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