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夕都を追い駆けようとしたら、フロントからの内線。
俺がサロンに足を運ぶと能瀬チーフが俺に頭を下げた。
「挙式のデモンストレーション、よろしくお願いします」と。
優亜が俺に近づいてきた。
「ありがとうございます、支配人」
彼女も俺と中尊寺朱里の仲を全く知らないから、笑顔で礼を言ってきた。
「ちょっと来いっ」
と俺は優亜をサロンから連れ出し、人気のない非常口に連れ込んだ。
「俺とあの売れっ子の二世女優の中尊寺朱里が花婿と花嫁になって挙式するんだぞ。お前は何とも思わないのか?」
「本当の挙式じゃないでしょ??
デモンストレーションでしょ?」
「まぁ、それはそうなんだけどさ・・・」
俺は彼女の態度にイラついていた。
俺たちの仲は知らないんだ。
優亜にしてみれば、当たり前の態度で、俺の方がおかしな態度取っていた。
「晃祐さん変よ」
「変だな・・・」
俺も認めた。
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