第Ⅱ話 †政略結婚式(当日)†

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わたくし グレイス・グラーツィア・セレナー・ティー 「ええ!別に構いませんわ…!」 ふん…! 青薔薇の御曹司 プレヒティーヒ・レフィナド・エーデル・ローゼ 「……」 プレヒティーヒに視線を向けると彼は 反対側の窓の外を頬杖つきながら眺めていて… わたくしはその横顔をみていたけど 再び窓から外を眺めることにしましたわっ †30分後† 初めて見る景色、知らない所に 連れてこられてしまった… 馬車はプレヒティーヒのお城の敷地に入り 馬を操っていた執事が馬車の扉を開く その扉からプレヒティーヒが先におり、わたくしは 執事に支えられながら馬車をおりる 中庭に裏庭、なかなか広いですわね わたくしは執事に連れられプレヒティーヒの後を追う… 彼は足を止めて振り向いた 青薔薇の御曹司 プレヒティーヒ・レフィナド・エーデル・ローゼ 「今から、お前の部屋に案内してやろう。 勘違いするな、部屋を別に用意したのは お前と一緒に寝たくないからだ ただ、それだけの理由さ… いいか…ここでは私がルールだ! 逆らったり破ったりしたら、罰を与える」 ば、罰ですって!? わたくし グレイス・グラーツィア・セレナー・ティー 「ば、罰ってなんなの?!」 わたくしはプレヒティーヒに食らいつく
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