第Ⅱ話 †政略結婚式(当日)†

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鉄の扉が開かれて部屋の中を見ると 窓際に天蓋付きのクィーンサイズベット 床や壁は石造りになっていた 部屋の真ん中にはガラステーブルと椅子が並べられ ベットの向かい側にもうひとつ鉄の扉があって その横にはクローゼットがある 青薔薇の御曹司 プレヒティーヒ・レフィナド・エーデル・ローゼ 「お前の好みなど知らない… だから、部屋はテキトーに作らせてもらった まあまあの広さだろ、感謝するんだな!」 ふ、ふんっ! わたくし グレイス・グラーツィア・セレナー・ティー 「わたくし、貴方の部屋見てませんけど この部屋よりは広そうですわね…!」 プレヒティーヒに視線を向けると 鼻で笑ってきた… 青薔薇の御曹司 プレヒティーヒ・レフィナド・エーデル・ローゼ 「当然じゃないか、この城は 私の城だからな…とにかく、部屋に入れ そして、さっさとそのドレスを着替えろ…」 わたくしは部屋に押し込まれて 扉の外側から鍵をかけられてしまった! 内側からは開けられない… わたくし グレイス・グラーツィア・セレナー・ティー 「ちょっと!何してくれてますの! 部屋を、扉を開けなさいっ!」 わたくしは内側から扉を叩いた!
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