第Ⅴ話 †執事長の抜き打ち愛情度チェック†

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第Ⅴ話 †執事長の抜き打ち愛情度チェック†

ん~ふわわ~ん… わたくしは鳥のさえずりで目を覚ました 一人で寝るには少し大きいベッドの真ん中で ふかふか枕の下に両手をいれて 横になったまま、わたくしは窓の外を見つめる… 今日は少しだけ天気が悪いみたい 雲がもくもく…可愛らしい鳥が飛んでるわ ぼんやりと曇り空を見上げていたけど 扉をノックする音が聞こえた… わたくし グレイス・グラーツィア・セレナー・ティー 「プレヒティーヒ…?それともバトラー?」 わたくしはベッドから 起き上がって鉄の扉に近づく 「わたしです… バトラーです、グレイスお嬢様」 バトラー…珍しいわね… わたくし グレイス・グラーツィア・セレナー・ティー 「今、行きますわ 少しだけ待ってくださる?」 扉越しにわたくしは声をかける 執事長 バトラーテイル 「はい、いつまでも待ちましょう…」 プレヒティーヒとは大違いね… わたくしはクローゼットから昨日 着たのとは少し違う 青薔薇カラーのドレスに着替え セットの帽子をかぶって部屋からでましたわ そこにはバトラーが立っていた わたくし グレイス・グラーツィア・セレナー・ティー 「おはよう、バトラー…」 バトラーは胸に手を添えて頭を下げる…
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