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初等部一年から二年に進級すると秋良の面立ちは益々愛らしくなっていきます。
くりくりとした目はスウェーデン人である父方の祖父から受け継いだ碧眼。秋良はクォーターであり、隔世遺伝のロイヤルブルーアイがチャームポイントです。
髪はシルバーを帯びた濡羽色、細い柳眉と繊細な鼻梁に小さな口唇。ながいまつ毛に覆われた瞳が印象的で、小作りな顔にバランス良く配置されています。
雪のように白い肌と桜貝のようなピンクの頬、弾けるように明るい笑顔はマーガレットのようで誰もがつられ笑いをするほど。そんな秋良を見ているだけで、みな心が洗われました。
女子からも男子からも愛される秋良は、当然ながら大人たちにも愛される存在。けれど純粋な好意を向ける者だけではなく、時には浅ましい劣情を抱く者もいたのです。
秋良に疾しい目を向ける一部の学園男子には、素早く汚れた視線を察知するなり梓沙が制裁を加え、無邪気な弟を陰ながら守っていたのでした。
しかしながら梓沙も女子であり、少しずつ男子と力の差が生まれ限界も近かったのです。弟を守るため強くならなければと、日々思い悩んでいたある日のこと。
秋良にとって運命の日がやってきたのです。
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