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「この件の資料や情報の収集も頼むよ」
「はい!」
料理もインテリアも大好きな私は、わくわくしながらタブレットを操作していた。
クスリと笑い声が聞こえ、私は顔を上げた。
「あの?」
「いや、嬉しそうに見てるなって」
喉の奥を鳴らして、笑いをこらえるような表情をしながら、私をみる社長の瞳に、なぜが落ち着かなくなり、私は立ち上がった。
「さっそく仕事に入ります……」
早口に言った私に、社長も立ち上がった。
「私も今日はこの部屋で仕事だから。何かあったらいつでも言って」
「はい」
私はドキドキとなる胸を押さえて、扉へと向かった。
あっ、お茶を入れたりするのも、秘書の仕事だよね。
確認の意味を込めて、私は振り返り社長に尋ねた。
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