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「そんな目でみるな」
その言葉に、初めて社長を見つめていたことに気づき、顔が熱くなった。
「すみません」
そう言った私の唇に、そっと指が触れた。
驚いた私に、「謝るな」そう言った社長の言葉に私は小さく頷いた。
「行こう」
社長に促されて、私は1歩後ろをチラリと背中を見ながら歩いていた。
あくまでも私はこの人の秘書だ。
「加納、違う。ここ」
言葉と同時に社長のすぐ横を、指示され私は戸惑った。
「でも……私はただの秘書ですし……」
否定の言葉を述べた私に、社長は表情を曇らせた。
その態度に、私はおずおずと社長の横へと足を踏み出した。
そのままエスコートされるような形で、私は店内へと入ると、にこやかに笑う支配人らしき人が目の前に現れた。
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