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でも、一度だけ。
合宿で海に行った時……。
私が3年、光輝先輩が4年。
最後の合宿だった。
どうして二人になったんだっけ?
そこは思い出せず、私はコーヒーを一口飲んだ。
何も言わずに、触れた唇。
あれは何だったのか?
彼女がいるのになんで?
うれしさと、恥ずかしさと、何かの罰ゲームじゃないか?そんな事がグルグルして私はその事について、その後光輝先輩に何も聞けなかった。
卒業式の時も、やっぱりあの女の人といるのを見て、勇気を出せなかった。
私の淡い恋の思い出。
そう、思い出だったのに、本人が目の前に現れるなんて。
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