「失敗しちゃった」

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気づいたら火葬場にいた。 「あれ、いつの間に……」 棺桶に入った自分が火葬場の燃やされる場所に入っていく。 「あー、燃やされちゃうんだ……」 近くでは龍とお父さん、お母さん、弟の大輝が泣いていた。 「申し訳ないことしちゃったなー……」 しょんぼりとしながら呟く。 「そういえば私、どうなっちゃうんだろ」 死んだ事なんてないからわかんない。 「成仏の仕方なんてわかんないし、龍の近くにいればいっか」 そう言って龍の背中にくっつく。 「あーあー、まだずっと一緒にいたかったのに……馬鹿したなぁ」 ぽろっと零れた涙を拭ってまた眠りにつく。 (りゅう、だいすき……別の人と幸せになってね) そこから私は目覚めることはなかった。
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