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緑の宝珠の箒は、上に行き過ぎ今度は下へ急降下、まるでじゃじゃ馬に股がってるようだ、アテッ、ビルの壁に体当たりしてしまう、そして追いかけてくるカンリ
「大丈夫、大丈夫だって」
カンリが俺の箒の端を掴むと落ち着く
「何なんだ、これは?」
「本当の魔法は荒々しいんだ、ウィンドレイズ箒は掃除用具と、飛行能力を持った箒なの、僕には使いやすいんだけど」
「そう」
何度か悪戦苦闘していると、念じるって、やっぱり雑念を払って冷静になれば、思いのままになる、そうだファイアボールの杖と同じ……
俺達はビルの間を縫ってトーキヨーグランドタワーを目指した
トーキヨーグランドタワーの天井に、丸いドームが付いてる、その時既に夕方で大気汚染もなく、凄く綺麗な夕日が美しく輝いていた
「凄く綺麗だ、環境汚染とは、程遠いね」
「うん、何たって魔法気体は、次世代のエネルギーだもの、クリーンなのさ、今の所はね」
「へえ、そうか、凄いもの発明したんだね」
「ただね、1つだけ問題があるのさ」
「ん? 何?」
「宇宙では、使えないんだ」
「そうなのか?」
「うん、さ、行こう、グランドタワーで毎日募集してるよ」
「大丈夫、27回も失敗したんだから、次は成功の余地しかない」
「は? スゲー根性だな、27回もチャレンジしたなんて」
「うん、1人でね、で、ペアを探した方が良いって、職員にアドバイスを貰ったのさ」
「そうか」
俺達はトーキヨーグランドタワーへ入った、東京ドーム10個の広さの、頑丈そうな建物と、建物の外観は大中小のお団子タワーだが、カラフルな色彩感覚の狂いそうな建物の中へ
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