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「大丈夫? シンク」
聞き覚えのある、女性のダミ声のお陰で意識を取り戻す、俺は現在何らかの装置から、水の様な物を飲んでるのに呼吸している、透明な円柱型の装置の中に俺は漂っている、ここはどこだと言っても声にならない、手足でもがいて居る姿がカンリに届いたのか、黄色い目を見開いて、走って何かの装置のボタンを押すと、洪水の如く瓦解して、動の重さに耐える、ここはどこだ? 何度も聞こうとした言葉を紡ぐ
「ここはどこだ!!」
「はっ、ゴメン、シンク……僕は空を飛べたから、大丈夫だったけど、シンクはトラックにはねられて即死だったんだ」
「うそーん」
俺は頭を抱えた
「僕って、ダメっ子だから、空を飛ぶのに、何かに掴まらないとダメで、掃除用箒なんだよぉ」
「俺を覆っていた液体は?」
指を指そうと思ったが、その覆っていた液体は消えていた
「え?」
「ああ、魔法液の事か、魔法気体が液化したもので、常温は空気に混じっているのさ」
「ま、魔法液? なんだよそれ何かの異世界?」
「ちっがーう、何で僕が居るのに異世界なのさ、西暦3128年トーキヨーだよ!!」
「は?」
今は確か2018年だったはず
「君、もし、魔法気体が地球を満たしていたら? とか、考えないの?」
「考えないよ、そんな事、メチャクチャじゃないか!!」
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