いきなし死んじゃった

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カンリは思い出した様に、ダミ声で語る 「物凄く偉くなった学者が居てさ、魔法気体を発見して、活用する方法を編み出した、実は魔法気体は地球を満たしていたのさ、何でも原子を作る陽子と中性子より細かい素粒子の動きの一部が魔法気体何だって」 「信じられるか、アホー!!」 「大昔クオークとか呼ばれてた物だよ、それが装置や転生が可能になった、今は魔法科学の時代なんだ 魔力でアクセスして、連鎖反応を引き起こして魔法を発動したり、反重力みたいな物を、一時的に引き起こして空を飛んだり出来ちゃうんだ」 「それなら、一人で解決しなよ」 あまりのあり得なさから、ぼそりと言ってしまった 「バカー!! それだったらペアを組む、意味がないじゃないか!!」 「えらく、感情的だなお前」 「そっちこそ、馴れ馴れしいんだよ!!」 まともな言葉にならない、口論を止めて、カンリは黙りこくった 「おーい、魔女っ子コスプレ」 「コスプレじゃなーい、散々バカにしてて、お前は丸裸なんだぞ、乙女に向かって、そこに服があるから着ろー!!」 やべえ、そうだった、慌ててピッチリスーツみたいな物を着る、しっとりツナギみたいだった、着るのに時間がかかる、するとカンリは思い出した様に 「あのさ、この時代の人達は悲しい事に、自ら考えるのを忘れてしまった人々が大半なんだ、そう8割も……便利さゆえに考えるのを忘れてしまった人達なんだ、古代人の方が使い物になるって、言うんで、こっちの道具や知識を私が与えて、シンクはそれを自分の力で使いこなして欲しいんだ、ほら、私も考えるってやっぱり、与えられた知識をテスト勉強ヨロシク漬け込んだ、やっつけ知識しか無いけど、そういうもんだよね?」 「違うよ、やりたい事を考えてやってみたら、君の言って居る事は単なる知識だよ、知識になぞらえてても経験は積んでいくんだ、やる気があると自然にね」 「へー、シンクって、熱血スポコンみたい」 「熱血スポコン?」 「熱血スポーツ根性だよ」 「あっ、そうか」
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