いきなし死んじゃった

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3128年の現在では、クオークなどの素粒子の一部を、赤、青、黄、紫、橙、白、黒、灰、輝、金魔法粒子と呼び、それがくっ付くと魔法気体になる。 それは発見されたのだ。 そして機械に蓄積した魔法気体を魔力と呼ぶ、魔力を用いて大気中の魔法気体との連鎖反応を、魔法と呼び変化を励起する。 それは実際にカンリがフレイムロッドなる赤い宝珠の杖から火炎球を放つと、変な現象かもしれないけど、拡散範囲が野球のボール位の見えにくい、視界を越えた様に揺らめく火炎球、カンリは火炎球と呼ぶそれは揺らめく熱の波だと思った。 カンリが放ったそれは一冊の雑誌にヒット、それを見て燃える電子レンジが連想された。 雑誌、自ら発火して見える炎になり炭化していく、灰も長くは持たず蒸発する、つまり、飛んでもない熱量を赤い宝珠付き杖から放ったのだった。 その時努力要らねーとか突っ込みたくなる位ハイテクだったが、どうも、その使い方に問題があった。 いくらでも体を動かし回転して、放てるのに、正面向いて両手で構えて放つ、一種のガンを思わせる動作だった。 「人を倒すなら、ガンでも出来る」 「バカな事言わないでよ、凄い集中力が必要なんだよ」 俺達は杖を取り出す辺りで、テストルームに入って居たので、カンリから杖を貸して貰うと念じて放つ、歩きながら何発か放って、振り向き回転で一発、俺の火炎球はブレがあるもののクリーンヒット 「凄いよ、君」 「は?」 と、同時に相手のヘボさが見に染みる一面だった、そう、集中力と平行処理能力が今のカンリには抜けていた、だからダミ声なのだ、関係無いが
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