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現在と過去を洗いだし未来を見つけるために、俺達はカンリの部屋に入って居たので、俺はカンリに1つたずねた
「そうだ、カンリ、ゲームはあるのか?」
「え? ゲーム? 何が関係あるのさ、トランプや将棋、チェスや麻雀位ならあるよ、トランプゲームがしたいの?」
「それも、そうなんだが、ビデオゲームとかネットゲームとか、無いの?」
「うーん、在るには有るんだけど、この通り念じれば……」
カンリはくぐもった声で、続きをひねり出そうとするが俺が言った
「アクセス出来て脳に直結する道具の時代だろ?」
カンリは自信なさそうに
「在るには有るんだけど、単なる娯楽で、私の生活に入ってないんだ、今はない」
有るんだ、期待を膨らませる
「じゃあ、バーチャルリアリティーとか」
「ふーん、歴史的産物だね、今では骨董品で手に入らないよ」
「ゲームはあるんだろ? ゲームは」
「随分妙にこだわるね、ゲームならトレーニングゲームが有るよ、テストルームとは違って、もーっと広大な電脳の世界で暴れる奴、どっちかって言うと、道具を一杯持って兵士と戯れるんだ、オーバーテストだけど」
「うん、やってみる」
カンリはベッドフォンを持って来た、取り付けると脳波がダイレクトに持って行かれる為、寝た方が良いらしい。
ゲームでトレンドを掴んでみよう、実際にやってみると、バーチャルファンタジーの色濃い作品で、熱中してしまった、カンリが飯と言うので止めた、止めると、もっとやりたかった、たが、この世界でも、トレンドがあると解る、生きてるんだ。
但し他のゲームをやってみたが、生気を感じられたのは、オーバーテストのみだった、他は簡単過ぎて味気なく感じた
「ちえっ、何だ、オーバーテスト以外はゴミじゃないか」
「そっちのつまらないのが、ゲームなんだってシンク、オーバーテストは現実のシミュレーションだって」
「え? そうなの?」
「そうだよ」
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