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「ヘイお待ち!」
そんな言葉と共に出された丼は甘辛い匂いと共に立ち上る湯気が顔をじんわり温める。
いただきます、と箸でかっこむと肉と玉ねぎとご飯とタレが口の中で踊る踊る。
はふ、と熱気を少し逃がし徹底的に咀嚼する。
そして、ごく、と飲み込みまたかっこむ。
これがずっと続けば良いのに!
けれど楽しい時間はすぐに終る。
「......ごちそうさまでした」
「ヘイお粗末!」
ヘイ
屁意
突如猛烈な勢いでみんな屁をこきはじめた。店の親父も店員も客もだ。老若男女問わず、むくつけき荒男からよぼよぼのじじい。うら若き花も恥じらう乙女からも絶え間ない屁が、黄色い屁が、美人な乙女が涙目にお尻を押さえる様は男たちの股間に直撃だがしかしいかんせん放屁である。そして下の谷間だけでなく上の谷間からも屁が、黄色い屁が、屁が出ると共に徐々に巨乳が虚乳へ、ぺったんこになったもはや谷間とは言わない突如現れた平地にチューブトップの布地は間に合わず重力に従い落ちる。白い雪原に咲く二輪の赤い花と可憐なヘソは白日に晒された、そして乙女はその事実に気がつかない、そして男たちはそれに釘付けになりさらに激しい屁が、そして乙女の隣に座っていた男、つまりワタシはそれを間近に見てしまい放屁と鼻血が止まらない、乙女は放屁と涙が止まらない、かおす! かおす! かおす!!!
そしてそんな店内へ蛙が入店! しかしあまりの臭さに帰る! 帰る!!!
蛙
帰る
カエル
還る
放たれた屁たちが店員によって違法改造された換気装置のスイッチを押したことにより天へと還る! 還る!
そして乙女の雪原も谷間に還る!!! 還る!!!!!
しかしチューブトップの布地はまたしても間に合わない、重力に逆らえない、結果的に大いなる白き二つの驚異の巨峰が剥き出しで奇跡の復活、伝説の雪山の山頂には赤い花が咲き誇ーーーーー
そしてその隣に座っていたワタシは、鼻血が止まらず還らぬ人へ。
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