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「とりあえず、そういうことだから。
友達として傍にいる間に 少しでも俺を恋愛対象としてみてもらえないか頑張ったけど
さすがに、俺の心が折れた。
今の彼女は俺を心から必要としてくれる。彼女の気持ちに応えたいと思ったんだ。
だから、もう会うの止めよう・・・・・・・。」
・・・・・・・・嘘
なんで・・・・・?
私、健人を失いたくないから
何をするのでも、健人を優先してきた
恋愛という形で縛らないで
友情を育んできたのに・・・・・・
ジワジワと、涙が溜まってくる
「これからは、同期として 他の皆と同じ関係で。」
そう言うと、彼は伝票を持って立ち上がった
「ちょ、ちょっと待って!」
気付いたら私は彼の手を引っ張っていた
「私・・・・・、私 健人が凄く大切で・・・・・・、だから・・・・・っ
傍に・・・・・、ずっと、傍に居てほしい・・・・・・」
心が悲鳴を上げていた
あぁ、私は馬鹿だ
今になって気付くなんて
「俺は、もう友達としてお前の傍にはいられない」
「と、友達としてじゃなく!!!って・・・・・・言ったら・・・・?」
涙が零れている事も気にならないほど 私は情けなく縋りついていた
僅かな期待を胸に・・・・・・・・・
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