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「ねぇ、紗羅。あんた達本当に付き合ってないの?」
同期の涼子が、私にそっと聞く
「え?付き合ってないよ。あいつ彼女いるし。」
私の返答で涼子が固まった
「あんた、彼女にしてみたら最悪な存在だよね、。」
涼子が自分の体を抱きしめながら身震いしている
「なんでよ。別にやましい事もないし、ただの『友達』だし。」
私の顔を見て、涼子が大きく溜息をついた
「男女の友情ねぇ…。」
そう呟くと、何か言いたげに私を見たまま自分の仕事に戻っていった
「何なのよ…。」
何も不思議な事を感じる事なく、私も仕事に戻る
山中 紗羅 (やまなか さら) 26歳
金融機関で事務をしている、普通のOLだ
彼女は同期の坂上 涼子。
そして、彼女が私との関係を疑っているのが…
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