男女の友情

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ーー 「お待たせ!」 1時間後、私と健人は私たちの職場のビルの地下に入っている居酒屋 『隠れ蓑』で落ち合った ここは、私達の憩いの場だ 同じ職場の人も多いが、『隠れ家』をテーマにした店の作りなので席がほとんど個室の様になっていて 他が全く気にならない それに、ご飯も美味しいのだ 『下にいる』イコール『隠れ蓑』が、私たちの決まり。 週3くらいの確率で、私たちはこの居酒屋を使っている 「お疲れー。今日は俺より1時間長く働いたから、お前の奢りだな」 「はぁ?!普通、逆でしょ?私が頑張ってるご褒美に奢ってくれるんじゃないの?」 相変わらずの、気を遣わない会話に仕事の疲れもぶっ飛ぶ 「ほら、今ちょうどビールきたから飲めよ」 私にスッとビールを差出す 健人は、本当に気がきく 私が来る頃を見計らって いつも注文をしてくれているのだから 「ありがとう!」 乾杯、と軽くジョッキを合わせて 冷たいビールを喉に流し込む 仕事の後のビールは最高だ さらに、健人と飲むビールが私は最高に好きだ
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