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「沙羅・・・・・・・?」
・・・・・・・・・・・・っ
彼に呼ばれて、私が何も言葉を発していない事に気付く
「あ・・・、あぁ。そうだよね。わかった。また、機会があれば・・・・・」
そんな、『機会』なんて曖昧な約束、イヤだ。
週3で、一緒にご飯食べて
馬鹿な話して
笑って、酔っぱらって
あの楽しい時間はもう、戻ってこないの・・・・・?
彼氏よりも、誰よりも健人といる時間が楽しかったのに・・・・
そう思っていたのは、私だけ・・・・・?
泣きそうになる自分に、自分で驚きながら急いでその雫が零れ落ちる前に残ったビールを飲み干した
すると、前から大きいため息が出る
・・・・・・え?
思わず顔を上げると
彼が私の顔を覗きこんでいた
「お前って、本当に何でも顔に出るよな。」
・・・・・・・・・・・・?
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