小沢の場合1

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小沢の場合1

「私、入院して……それから、みんなを殺そうと思うんだ」  私は夫に言うと夫も納得したように頷いた。 「みんなって他の4人のこと? 良いの?」  夫は私のことを何だってよく分かっていた。私はパソコンを開くと例の掲示板サイトを開いた。 「私達、よく出会えたと思うんだ。でも、もう終わりにしたいの」 「まあ、腐っても『チームお前』だもんな」 「やめてよ。そんな言い方」 「入院はいつする? 俺はいつでも大丈夫だし、支えるから」  小沢はありがとうと言って微笑んでみるも、気がかりなのはみんなのことだった。でも仕方ない。みんなを殺してしまったら私も自我を保てるか分からないが、みんなのためにやらなければいけないこともある。 小沢:ごめん、みんな。私映像制作に協力出来なくなっちゃった。[15/Sep/20XX:00:01:12 +0900 id: 4jQTzhPm] 小沢:私、病状が悪化したから入院することになったの。ここにももう来られないと思う。[15/Sep/20XX:00:02:10 +0900 id: 4jQTzhPm] 小沢:さようなら[15/Sep/20XX:00:10:54 +0900 id: 4jQTzhPm]  こんなことを書くのもおかしいと思いながらも、私は心の整理をするように打ち込んだ。  さて、どんな方法を使ってみんなを消していこうか。次の通院で入院日が決まる。それまでゆっくり考えよう。
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