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大きな砂ぼこりがあがり、駆けつけた人達が大声で叫ぶ声が聞こえる。
「いっちょあがり」
少し離れたところで男が笑った。
手には数個の珠がにぎられている。その数はあの砂ぼこりの下で犠牲になった人と同じ数。
もうもうと立ち上る煙を眺めていると「よう」と肩を叩かれた。
その人は手の中にある珠を見て「また抜かされたー」と大袈裟に天を仰いだ。
俺らの仕事はもうすぐ消える命をその道を外れないよう誘導し直接手を下すことなく確実に奪い取ること。
失敗は許されない。
もし一度でも失敗すれば自分が消されるから。
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