赤い傘

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そんなことを考えていると視界の端にチラッと赤い傘が見えた。 あと数分後には手の中には光る珠が一粒握られるだろう。 口元だけで小さく笑いその時を静かに待つ。 信号を見ようとしたのか少しだけ傾けた傘の下から覗いた彼女の顔をみた瞬間、頭の中の全てが吹き飛んだ。 そして考えるよりも早く体が動いていた。
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