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交わした契り
高校を卒業した春に僕は……
「お願いします! 僕に――彼女が出来ますようにぃいいい!」
……何が悲しいのか、神社の神様に『彼女が出来ますように』と願っていた。
しかし――全国の彼女いない歴イコール年齢の同士達なら、僕の気持ちが分かってくれると信じている。
せっかく中学生よりも上の存在である高校生になった――それが三年前だ。
高校生って言えば……ほら――学校の帰りとか、部活の練習後とかで、可愛い女の子と一緒に楽しくお喋りしているとか、そういう展開が良くあるじゃないか。
でもさ……僕にはそれが無かった……
だって仕方ないじゃないか――僕が通っている学校って――
――男子校なんだから、さ……
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