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5年。それだけの間、私は町の人たちと一定の距離を置いて生活してきた。
すれ違いざまに挨拶をすることはあれど、立ち止まって話をする程仲の良いものは居なかった。
ましてや一緒にお茶したり出掛けたりなど…彼女としか、した事は無い。
これだけが理由と言う事は無いのかもしれない。だが、大半の理由はこれだろう。
ああ、なんという事だろうか。
なんて罰当たり。
彼女がこんな目にあっているのは誰の所為だ。こうなる前に離れる事などいくらでも出来ただろう。それなのに、何かと理由付けをしてこの町に居座り続けた。自分本位で動いた結果がこれだ。巻き込んで
しまった絶望が胸の内を過る。
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