二人のラサ・アッシュ

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 アイザス城防衛戦後、義勇軍に編入された少年傭兵。 「そんな偶然あるかよ、俺は偉海賊船(イカいぞくせん)生まれ。アンタ、テイルーバー自治国の英雄だろ? それに(あやか)って名付けられたんだ」  少年カラスは、我を見定めるように視線で舐め回してくる。 「そうか。確かにオレは、ローティーンの頃から、テイルーバー自治国の英雄と呼ばれ始めていたな」  祖国の戦乱を思い出す。  無茶な作戦を成功へと導いてきた。  心に思うは[我]、喋るは[オレ]で通している。
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